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独特な強い香りと味わいが特徴の香味野菜の一種「パクチー」は、少し前に女性を中心に一大ブームを巻き起こし、一時は日本でパクチーが不足する事態となったこともありました。

そんなパクチーブームも今では落ち着いたように思いますが、やはりエスニック料理をはじめ、スパイスの効いたメニューには欠かせない存在です。

実はパクチーには、健康や美容に嬉しい様々な栄養が含まれています。

最近では、サラダやスープには生のパクチーを、煮込み料理やオーブン料理などにはドライパクチーなどと、普段の料理にパクチーを取り入れている人も増えているようです。

【パクチーの栄養】

βカロテン

パクチーにはビタミンＢ１・Ｂ２・Ｃなどのビタミンが含まれますが、中でもβカロテンが特に豊富に含まれています。

βカロテンは強力な抗酸化力を持つ成分で、肌に嬉しいビタミンに加えてアンチエイジング効果が期待できます。

体内の活性酸素が増えるのを防ぐことで、シミやしわの予防だけでなく、動脈硬化やガンなどの予防にも効果的です。

さらに、免疫力の向上にも役立ちます。

カリウム

パクチーには、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リンや鉄などの様々なミネラルが豊富に含まれています。

ミネラルの中でも特に注目したいのがカリウムです。

パクチーに含まれる豊富なカリウムは、体の余分な水分や老廃物を外に排出するはたらきをサポートし、浮腫みの解消やデトックス効果が期待できます。

老廃物がしっかりと体外に出ることで、ダイエットや美肌にもつながっていきます。

ゲラニオール

パクチーの香り成分には、ゲラニオールという成分が含まれます。

ゲラニオールは、女性ホルモンのはたらきを高めてホルモンバランスの正常化に役立つと言われています。

また、更年期障害の予防にも効果が期待できる成分で、女性が積極的に摂りたい成分です。

このように、パクチーには特に女性に嬉しい栄養が多く含まれています。

ただし、パクチーの食べ過ぎで下痢や腹痛を起こしやすい体質の人もいるようです。

本来パクチーは一度に大量に食べるようなものではなく、食べ過ぎは胃腸に負担をかけやすくなってしまうので注意しましょう。

パクチーに対してなんとなく苦手意識がある人も結構多いと思いますが、パクチーには食欲増進効果もあり、お粥やスープなどにも合う食材です。

また、まんねりになりがちな味付けに変化をつけたい時などにも、パクチーが活躍してくれます。

一度ハマるとクセになるパクチーを、普段の料理にも取り入れてみましょう。