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浮腫みの話題で必ずといっていいほど出てくるワードが「リンパ」です。
美容関連で名前が挙がることが多いですが、実はリンパは全身に免疫細胞を運ぶ役割も担っています。
私たちの体には、血液とリンパの2大体液が流れていますが、リンパは毛細血管の周囲にあるリンパ管が吸収した水分のことを指します。
血管の中を通って、全身に栄養を届けてくれるのが血液なのに対し、リンパは毛細血管に取り込まれない老廃物を回収したり、血液と同じように免疫細胞を全身に運ぶはたらきをしています。
大きく異なる点が、血液は全身をおよそ1分程度で巡るのに対し、リンパは循環するのに半日ほどかかります。
つまりリンパは、血液と比べはるかにゆっくりとしたスピードで体内を流れているのです。
リンパは、左右にある鎖骨の下のくぼみあたりで静脈に合流します。
鎖骨から上のリンパは重力に従って流れますが、鎖骨より下のリンパは重力に逆らう必要があります。
ところが、リンパ管にはポンプのように液体を強力に押し出す機能はありません。
自らに備わっている緩やかな収縮機能と、呼吸による腹圧の変化、周囲に存在する筋肉の動きにサポートを受けながら、リンパは流れているのです。
そのため、活動的な昼間は体を動かすことで、リンパをスムーズに流すことができています。
一方で夜、睡眠時には、体を横にして「動」の影響から解放されることで、時間をかけて体内を移動することができます。
リンパが循環するのには半日ほどの時間がかかるため、リンパは夜寝ている間に、体の端から鎖骨まで移動してくるイメージです。
そこで、寝ている間のリンパの流れを促進する体勢を覚えておくと、よりスムーズにリンパが流れ、浮腫みの解消や免疫機能の向上に役立ちます。
【リンパの流れに良い寝る姿勢】
横向き
2枚重ねにしたクッションや座布団の上に片方の足を乗せ、そのひざを軽く曲げる。乗せていない方の足は、クッションや座布団の横に真っすぐ楽に置く。そうすることで、横向きに寝転がった時に下になる足に上の足の重みがかからなくなり、リンパの流れがせき止められずに済む。
仰向け
2枚重ねにしたクッションや座布団の上に両足を乗せ、ひざからかかとまでが水平になるようにする。かかとの高さを上げて傾斜をつけると、腰に負担がかかるので、水平になるように足を上げて寝るのが良い。
寝ている間のリンパの流れを意識し、それをサポートするような寝方をぜひ取り入れてみてください。