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ライフ整骨院の代田です。
肝臓は、右の肋骨に守られるように位置している、人間の体の中で最も大きな臓器です。
その重さは、体重の約50分の1を占めると言われています。
体の中で肝臓がこなす仕事の量は500種類にも及ぶと言われており、肝臓は「体内の化学工場」などと言われるほど、様々な仕事をこなす多忙な臓器でもあります。
【肝臓の病気】
一方で、肝臓には神経がないことから、異常があっても自覚症状を感じにくく、「沈黙の臓器」と呼ばれる一面も持っています。
なんらかの原因によって肝機能が低下すると、肝細胞が壊れたり再生したりを繰り返すことで、炎症を起こします。
これが「肝炎」です。
また、分解できずに溜まった中性脂肪が肝臓に多く蓄積された状態が「脂肪肝」です。
肝炎や脂肪肝を放置していると、肝細胞が死滅し、肝臓が硬くなる「肝硬変」になり、肝機能はさらに低下していきます。
最悪の場合、肝がんへと進行して、命を落とす危険も出てきます。
【肝機能低下の原因】
ウイルス性肝炎
肝がんの原因のおよそ8割を占めると言われている、ウイルス性の肝炎。感染していても無症状の場合も多い。
飲酒
過度な飲酒は肝機能低下の大きな原因の一つ。アルコール性脂肪肝になったり、肝炎ウイルスに感染した人が飲酒をすると、病状が進行しやすいとも言われる。
薬の副作用
抗生物質や向精神薬、鎮痛剤などのアレルギー反応により、肝機能が落ちる場合がある。漢方やサプリメントによる肝障害も報告されている。
自己免疫性
明確な理由は分かっていないものの、自分の肝臓に対する免疫反応が起きてしまうことがある。
肥満
飲酒に加え、食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足などの条件が重なると、脂肪肝になるリスクが非常に高まる。
【肝臓のセルフチェック】
自覚症状を感じにくい肝臓ですが、いくつか症状が現れる場合もあります。
胆汁をつくる機能が低下すると、便が白っぽくなったり、尿が黄褐色になることがあります。
この段階であれば、多くの場合、生活習慣の見直しで肝機能を改善できるレベルです。
そのほか、
・爪が白っぽくなる
・手のひらが赤くなる
・白目が黄色い
・背中や肩に斑点が現れる
・右脇腹からみぞおちにかけて腫れている
・指が震える
などの症状は、肝機能が大きく低下している時に現れやすいと言われています。
沈黙の臓器と呼ばれる肝臓の異変には、できるだけ早く気付くことが重要です。