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ライフ整骨院の代田です。
雨が降るとひざの痛みを感じたり、台風が近付くと頭痛がしたり…。
反対に、なんだか体調が優れないなと思ったら、翌日雨だったなど…。
天気の変化による体調不良に悩まされる人の数は、増加傾向にあると言われています。
これらは単なる気のせいや思い込みではなく、「気象病」のせいかもしれません。
【気象病のメカニズム】
気象病に特に大きく関係しているのが、気圧です。
耳の鼓膜の奥にある内耳は、気圧の変化を感じ取るはたらきがあります。
内耳から感じ取られた気圧の変化は、ストレスとして脳に伝わり、交感神経が活性化します。
これにより、痛みの神経が刺激され、慢性痛や古傷が痛む症状として現れることがあるのです。
また、交感神経が活性化すると、血管が収縮してまわりの神経を刺激します。
気圧の変化による頭痛や肩こりなどの症状も、この交感神経の活性化が原因であると考えられています。
気圧の変化というストレスは、自律神経のバランスを崩し、副交感神経を優位にして、だるさや眠気を引き起こすこともあります。
【気象病の症状】
・慢性痛や古傷の痛みの悪化
・頭痛
・めまい
・肩こり、腰痛、首の痛み
・気管支ぜんそく
・眠気や倦怠感
・うつや不安感などの心の不調
・ホットフラッシュやほてりなどの更年期症状の悪化
・認知症状の悪化
・歯周病の悪化
など
【気象病になりやすい人】
気象病に悩む人は、特に女性に多いと言われています。
年齢は10代から高齢まで幅広く見られますが、特に40代女性の気象病は、更年期と重なって症状が悪化する傾向があるようです。
自分では気付いていないことも多いのですが、内耳が敏感な人、体質的に天気の影響を受けやすい人などがいます。
【気象病への対処法】
気象病への対処法の基本となるのが、普段から自律神経のバランスを整えておくことです。
食生活や睡眠時間などを見直したり、ぬるめのお湯に浸かる、寝る前のスマホ操作を避けるなど、自律神経を整える生活習慣を身に付けましょう。
そのほか、天気の予測を常に把握しておくことや、漢方薬を利用するなども有効です。
これからの季節は特に、台風やゲリラ豪雨が起こりやすく、急激な気圧の変化が起きて気象病の症状を訴える人が最も多く、その症状も重くなりやすいタイミングです。
天気が不安定な時は、いつも以上に生活リズムを整え、自律神経を意識した行動を心がけましょう。