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ライフ整骨院の代田です。
仕事で何時間もパソコンと向き合っていると、「疲れた」「飽きた」「休みたい」と感じてきますよね。
これはさぼり癖や飽き性などの問題ではなく、人間が健康に生きるために体から出される重要なサインです。
同じ作業を続けていると、同じ脳細胞が使われ続ける状態になります。
これを休みなく何時間も続けていると、どうしても一カ所に疲労が集中し、そこから「これ以上使わないで!」というSOSのサインが発せられます。
これが、「疲れた」「飽きた」「休みたい」の正体です。
この脳からの危険信号を無視し続けていると、脳神経のはたらきは低下し、効率が悪くなるだけでなく、集中力や注意力までも下がってしまいます。
脳レベルで疲れや飽きを感じた時は、短時間でも休憩を挟み、脳を少し休ませてから再開した方が、結果的に作業効率を最後まで保つことができます。
がむしゃらに全力で最後までやり抜くことだけが、必ずしも良いとは限らないのです。
また、このような脳のSOSのサインを無視する生活を続けていると、だんだんとサインにすら気付かず、疲れているのに疲れを認識することができない「隠れ疲労」の状態に陥りやすくなります。
隠れ疲労は、無自覚に疲労が蓄積されていくので、場合によっては過労死などにつながる恐れもある深刻な状態です。
疲労が自覚できないのは、人間の大脳の前頭葉が発達しすぎていることが原因です。
前頭葉は疲労感を認識する場であると同時に、意欲と達成感の中枢でもあります。
そのため、大変な仕事の中にも達成感を覚えると、快楽を感じる脳内ホルモンが分泌されて、疲労感を隠してしまうのです。
前頭葉が発達していないほかの動物は、疲労感が出ると自然と休息して疲労回復に努めるため、隠れ疲労にはなりません。
人間は、前頭葉が発達しすぎていることで、頑張る人ほど隠れ疲労の状態に陥りやすいという一面があります。
徹夜で仕事をやり遂げた時に、眠気よりも達成感を覚えた経験がある人もいるでしょう。
しかし、それは脳からのSOSのサインに気付かない状態になっているだけで、脳や体、そして心は確実に疲れ切っています。
忙しい時こそ、オーバーワークになっていないか、睡眠時間を確保できているかを振り返り、休む意識を持つことも大切です。
隠れ疲労を放置していると、心も体もボロボロの状態になるまで知らず知らずのうちに酷使してしまうケースもあるので、くれぐれも注意しましょう。
仕事を頑張ることももちろん大切ですが、無理をしないこと、脳からのSOSを確実に受け止めることも、健やかな生活を送るうえでとても重要なことなのです。