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ライフ整骨院の代田です。
かつて海外の調査で、アルコールを全く飲まない人より、適量を飲む人の方が、死亡率が低いという報告が紹介され、日本でも話題になりました。
その影響もあってか、アルコールは適量ならむしろ健康に良い!お酒は少しは飲んだ方が良い!などと思っている人も多いようです。
しかし、アルコールを健康維持に役立てるのには、注意しなければならないことも多くあります。
まず、日本人と欧米人では、アルコールが生み出す有害物質である「アセトアルデヒド」の分解能力に違いがあり、海外の調査結果を日本人にそのまま当てはめることはできないという点です。
日本人の約半数は、アセトアルデヒドを分解するアルデヒド脱水酵素の活性が低いか、不活性であるというデータもあります。
お酒を飲むとすぐに顔が赤くなったり、少量のアルコールでも目が回る、気持ちが悪くなるという人が、無理して適量のアルコール摂取を続けたところで、それに見合った健康効果を得られるかどうかは、疑問が残ります。
お酒を飲むのが苦な人は、アルコール摂取以外の方法で、健康維持を考えた方が、よっぽど効率的と言えるでしょう。
また、適量のアルコール摂取により、心筋梗塞などの一部の病気のリスクを下げる効果は期待できる一方で、高血圧をはじめとする多くの病気のリスクはむしろ高くなってしまうことも、覚えておかなければなりません。
心筋梗塞や認知症などについては、日本でも少量のアルコールが発症リスクを低下させる効果が認められています。
しかし、認知症で例を挙げると、アルコールの摂取量が1日2~12グラムならリスク減につながりますが、30グラムを超えるとむしろリスクが高くなる可能性があります。
また、高血圧、脂質異常症、脳卒中、がんなどの病気においては、アルコールの摂取量が増えるにつれ、発症リスクも高くなることが明らかになってきています。
このように、アルコールを健康と安易に結びつけることができない一面も覚えておく必要があるでしょう。
また、人によって「適量」が違うことや、中高年になると「適量」を多く見積もってしまっている人が多いのも事実です。
中高年になるにつれ、若い頃と同じ量のアルコールを摂取していても、血中濃度が高くなりやすい傾向があります。
飲酒量や飲酒回数が、自分の健康を害していないかは、定期的に見直す必要があるでしょう。
また、健康のためにお酒を頑張って飲む努力をするより、運動や食事の改善などを優先した方が、よりリスクの低い健康維持につながるはずです。