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知っておきたい『おたふく風邪』の合併症

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ライフ整骨院の代田です。

 

子供の頃にかかる病気というイメージを持つ人も多い「おたふく風邪」ですが、実は大人になってからかかる人も多く、おたふく風邪をきっかけに様々な合併症を起こす可能性もあります。

場合によっては後遺症がのこってしまうこともあるなど、子供だけでなく大人にとっても、おたふく風邪は怖い病気です。

一般的な症状としては、発熱、頬やあごの下あたりの腫れなどが知られていますが、頭痛や筋肉痛、首の痛み、倦怠感、食欲の低下などが現れることもあります。

 

【おたふく風邪の合併症】

無菌性髄膜炎

無菌性髄膜炎は、おたふく風邪の代表的な合併症で、おたふく風邪にかかった人の1~10%くらいの人が発症すると言われています。

脳を包む髄膜に、おたふく風邪の原因でもあるムンプスウイルスが感染して炎症を起こし、高熱や嘔吐、頭痛などの症状が1~2週間ほど続きます

 

脳炎

ムンプスウイルスが脳に侵入して感染し、高熱やけいれん、意識障害などの重い症状をきたすのが、おたふく風邪による脳炎です。

合併率は0.02~0.03%とまれですが、脳炎を引き起こすと、様々な後遺症が残ることがある危険な合併症です

 

感音性難聴

感音性難聴は、聴力の回復が非常に難しいムンプス難聴とも呼ばれる合併症です。

血液の流れや、鼓膜の奥にある内耳道を介して、ムンプスウイルスが音の振動を受ける蝸牛という部分に感染することで、障害を引き起こします

1000人に1人の割合で合併症が起こるとも言われ、子供に多いおたふく風邪の合併症としても知られています。

 

精巣炎

思春期以降の男性がおたふく風邪になった場合に、20%以上の確立で精巣炎を発症すると言われています。

ただし、必ずしも不妊症の原因になるほどではなく、睾丸萎縮をともなって精子数が少なくなることがあると考えられています

 

卵巣炎

精巣炎は男性ですが、思春期以降の女性のおたふく風邪の合併症として知られているのが卵巣炎です。

卵巣炎の合併率は、5%程度と言われています。

 

すい炎

すい臓に炎症が起こる合併症がすい炎です。

すい臓は、食べ物を消化するすい液をつくっている臓器で、吐き気や嘔吐、腹痛、お腹の張りなどの症状が挙げられます。

すい炎の合併率は、4%程度と言われています。

 

 

このように、おたふく風邪にかかると、大人も子供も、様々な合併症を引き起こすリスクがあることを覚えておきましょう。