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食べ過ぎ予防につながる!肥満の人に足りない腸内細菌の種類とは

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ライフ整骨院の代田です。

 

人間の腸内には、100兆個以上もの細菌がすんでいると言われています。

そして、この腸内細菌の種類や割合は、人によって異なります。

同じ年齢で同じ性別の人でも、食べているものや睡眠時間など、生活習慣が違えば、腸内細菌の種類や割合も自然と異なってくるのです。

 

腸内細菌の主な役割の一つに、私たちが食事によって食べたものを、腸で分解するというはたらきがあります。

その際、腸内細菌によってつくられる短鎖脂肪酸は、腸から様々なホルモンの分泌を促し、胃腸のうごきをスムーズかつ緩やかにしてくれる作用を持っています。

食べたものが胃腸をゆっくり通過すると、満腹感を得やすくなって食べる量が減り、肥満の抑制にもつながると考えられているのです。

 

近年、この短鎖脂肪酸をつくるはたらきを持つ腸内細菌が、肥満の人の場合、肥満でない人と比べてその割合が少ない傾向があることが分かってきています。

ある調査では、短鎖脂肪酸をつくる腸内細菌の一つであるフィーカリバクテリウムプラウスニッツィの割合が、肥満でない人の場合が平均約6%という数字に対して、肥満の人は約4%と少ない数字であることが示されています。

短鎖脂肪酸をつくる腸内細菌が少ないということは、食事の際につくられる短鎖脂肪酸の量も少なく、同じ食事の量でも満腹感を得にくくなり、結果的に食べ過ぎにつながりやすいことが考えられます。

短鎖脂肪酸のつくられる量が多い人は、適量の食事量でしっかりとお腹がいっぱいになり、食べ過ぎを自然に予防できるのです。

 

しかし、短鎖脂肪酸をつくる腸内細菌の数が少ない人でも、腸内細菌に短鎖脂肪酸を多くつくらせることが可能です。

その方法の一つが、食物繊維をたくさん摂取することです。

食物繊維は、腸内細菌によって短鎖脂肪酸につくり変えられる成分なので、もともと短鎖脂肪酸がつくられにくい体質の人は、食物繊維を多く摂ることで、短鎖脂肪酸の生成を補うことができます。

食物繊維は、豆類、きのこ類、根菜類、海藻類などに多く含まれているので、これらの食材を毎日継続して摂取することが大切です。

さらに、最近の研究では、いも類や寒天などに含まれる多糖という物質の一種が、腸内細菌によって、より短鎖脂肪酸につくり変えられやすいことが分かってきています。

短鎖脂肪酸をつくり出す腸内細菌の数の少なさは、食物繊維の摂取でカバーし、腸から痩せやすい体質づくりを目指しましょう。