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ライフ整骨院の代田です
水分の摂りすぎや、冷たいものの食べ過ぎ、冷房による冷え、運動不足など、夏は意外と浮腫みを引き起こしやすい季節です。
多くの人が経験したことのある「浮腫み」の症状ですが、一時的に生じる浮腫みのほかに、「リンパ浮腫」という疾患があることをご存知でしょうか。
リンパ浮腫とは、血管とは別に全身に張り巡らされたリンパ管の流れが悪くなることで起きる手足の浮腫みです。
これだけ聞くと、普通の浮腫みと何が違うの?と疑問に思う人もいるでしょう。
一般的な浮腫みの症状は、長時間の立ち仕事や座り仕事、同じ姿勢を続けることなどにより、血流が一時的に悪化することで起こります。
そのため、マッサージや入浴などによって血液の流れを促すことで、浮腫みの症状は改善されます。
リンパ浮腫の場合、リンパ管が何らかの原因で圧迫されたり、狭くなる、閉塞したりすることによって、中を通るリンパ液の流れが阻害され、浮腫みの症状となって現れます。
心臓から送り出された血液は、静脈とリンパ管を通って心臓へと戻りますが、リンパ管は水分やたんぱく質などを、1日2~3リットルも運ぶ役割を果たしています。
しかし、何らかの障害によってリンパ管の機能低下、もしくは機能異常に液体が存在することで、心臓まで運びきれない部分が出てきて、これが足や腕にたまり、リンパ浮腫と呼ばれるようになります。
リンパ浮腫の原因は、大きく一次性と二次性に分けられます。
一次性の原因は、生まれつきリンパ管の機能が弱いという先天的なものです。
この場合、子供の頃から浮腫みの症状が出る場合が多いですが、大人になって初めて明らかな浮腫みが見られるようになるケースもあります。
一方、二次性の原因は、がんやがんの治療、手術やケガなどによるリンパ管の切除、感染症、肥満、薬などの影響が挙げられます。
リンパ浮腫は、がんの術後に後遺症として発生することが多いことでも知られており、がんの手術や放射線治療を受けたことがある人は、特に注意が必要です。
2016年から、リンパ浮腫に対する保険適応の範囲が拡大し、複合的治療が健康保険で受けられるようになりました。
これに伴い、リンパ浮腫を扱う病院も増えてきています。
リンパ浮腫の複合的治療とは、弾性着衣や包帯などによる圧迫、圧迫した状態での運動、スキンケアやセルフケアなどを組み合わせた治療法で、リンパ浮腫を早めに改善して悪化させないことを目的とした治療のことを指しています。
普通の浮腫みと異なり、リンパ浮腫の人が虫刺されやケガなどから細菌に感染するだけで、足や腕全体に炎症が広がってしまう恐れがあります。
馴染みのある人も多い浮腫みの症状ですが、リンパ浮腫の場合は、普通の浮腫み以上に気を付けなければならないことも多く、正しいケアや治療を受けることもとても大切なことなのです。