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うつ病とは異なる『双極性障害(躁うつ病)』という病気について

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ライフ整骨院の代田です

 

最近、テレビなどでもよく耳にする「双極性障害」という病気について、皆さんはどれくらい知っていますか?

双極性障害は、簡単にいうと、気分が高揚する躁状態と、その反対のうつ状態を繰り返す病気です。

躁うつ病(そううつびょう)と呼ばれることもあります。

 

これを聞いて、自分もテンションが高い時と、気分が落ち込んだ時が1日に何度かあるな…と思う人もいるでしょう。

日によって、何をやっても楽しいと思えるほど気分が高まっていたり、かと思えば何もやりたくないくらい無気力になってしまう日もあるかもしれません。

人間には気分の波があり、調子の上がり下がりがあるのはある意味普通のことです。

楽しい出来事があった時に思いっきり喜んだり、その直後に嫌なことがあって気分が大きく落ち込んでしまうことは、ごく自然なことなので、病気ではありません。

 

では、双極性障害はどんなところが病気なのかというと、躁状態とうつ状態の波がかなり極端で、日常生活に支障をきたすこともあるという点です。

ハイテンションでパワフルな躁状態の時には、気が大きくなって高額な買い物をしたり、ギャンブルにはまる、眠らなくても大丈夫なほど活動的になるなどの状態が多く見られます。

そしてうつ状態になった時には、何もかもだめだ、死にたい、消えたいなどの気持ちが大きくなり、仕事に行けない、外に出られないなどの状態になることもあります。

 

双極性障害では、1日の大半を躁状態もしくは通常の精神状態で過ごすことも多いため、病気であることに気付きにくい一面があります。

躁状態の時には、自分は元気であると感じるため、うつ状態の時に病院に行くことで「うつ病」であると診断されるケースも多く見られます。

うつ病であると思いながらも、極端に調子が良くなって活発になる時期がある時には、双極性障害である可能性があります。

双極性障害の人がうつ病だけの治療を受けていても、なかなか症状が改善せずに、むしろ双極性障害の悪化につながる恐れもあるので注意が必要です。

双極性障害は、うつ病ではありません。

正しく双極性障害であることを認識し、双極性障害にあった治療法を行うことが大切なことです。

 

なお、双極性障害は、20歳前後の若い世代で発症することが多いことも分かっています。

具体的な原因は明らかになっていませんが、遺伝などの素因を持つ人が、何らかの環境要因によるストレスを受けることによって発症するケースが多いのではないかとも言われています。

うつ病と混同されやすい双極性障害ですが、うつ病と双極性障害は異なる病気で、双極性障害の場合はいわゆる普通の状態で過ごせることも多いということを、覚えておいてほしいと思います。