人と会う時や外出時には、マスクの着用が欠かせなくなった現代。
今、マスクの下では表情をほとんど変えない時間が増え、顔の筋肉を使う機会が激減しています。
また、無意識のうちに口を開きっぱなしで過ごしたり、テレワークによって他人とほとんど会話をせずに過ごす機会が増えたことで、顔の血流が悪化し、顔が知らず知らずのうちに疲れ切ってしまっている人も多いんだとか。
表情を大きく変えずに、同じ表情のまま長時間過ごすと、筋肉が阿こり固まり、顔に「疲れ」が張り付いたような状態になります。
この顔の疲れをそのまま放置していると、疲れ切った表情が定着して見た目に悪影響を及ぼしたり、頬のたるみやフェイスラインのゆがみ、老け顔などにもつながってしまうのです。
そんな顔の疲れの解消に役立つのが、「つまみほぐしマッサージ」です。
こり固まった顔の筋肉を効率良くほぐすには、「つまむ」という動作がとても有効です。
つまみほぐしマッサージで顔の筋肉や脂肪を緩ませれば、表情筋の可動域が広がり、自然と頬のたるみやフェイスラインの引き締め効果へとつながっていきます。
【顔のつまみほぐしマッサージのやり方】
- 片方の頬骨に沿って指をあて、軽く押しながら持ち上げるように上に引き上げる。この時、食いしばりがあれば軽く口を開く。顔の力はできるだけ抜いてリラックスする。
- 持ち上げた頬骨のすぐ下、頬の咬筋を、反対側の手の指を使ってつまむ。軽くつまんでパッと離す動作を5回ほど繰り返す。
- 反対側の頬でも同様に行う。
- 次に、両耳の耳の横のあたりをそれぞれ軽くつまんでパッと離し、つまむ部分を少しずつあごに向けてずらしていく。一カ所につき軽くつまんでパッと離す動作を5回ずつ繰り返す。
- 最後に、目尻の横やほうれい線の部分も、同様の動作を繰り返していく。鏡で確認しながら行うと分かりやすい。
顔のつまみほぐしマッサージでは、「軽くつまんでパッと離す」という動作がポイントになります。
指先で確実につまみ、それをパッと離すことで、新鮮な血液が流れ込んで、硬くなった筋繊維間の連結が緩み、顔のこわばりがほぐれていきます。
ぜひ、顔に張り付いた疲れをほぐすイメージで、ガチガチに固まった顔の表情を柔らかくしてあげましょう。