コロナ禍での外出機会の減少に加え、これから暑い夏が始まると、ますます外で体を動かす機会が減ってしまいますね。
気温が高い日に外で運動をすると、体に大きな負担がかかり、熱中症のリスクが高まります。
かといって運動不足の日々が数カ月続いてしまうと、健康維持のリズムが大きく崩れてしまいます。
運動不足は様々な病気のリスクを高めることは明らかで、ある調査では、1週間に40時間以上テレビを見ている(テレビゲームを含む)と、糖尿病の発症率が約3倍にも上昇するというデータもあるそうです。
テレビを見ている時間というのは、じっとしている時間、安静に過ごしている時間を指します。
体を動かさずに安静に過ごしていると、体内のブドウ糖や脂肪が筋肉で消費されないだけでなく、インスリンへの抵抗性が起こることで、糖尿病のリスクが高まると言われています。
1日の中でじっとしている時間が増えれば増えるほど、健康へのデメリットも増えてしまうことが懸念されます。
そこでおすすめなのが、日常的に取り入れる「ちょこっとアクション」の習慣です。
本格的な運動を取り入れるとなると、やはり夏場は熱中症のリスク増の危険性もありますし、体力的に自信がない、忙しくて時間がない、いつもなかなか続けられないなどの声が聞こえてきます。
しかし、健康維持のために必要なのは、必ずしも息があがるような本格的な運動だけではありません。
特に現在ほとんど体を動かす機会がないという人は、こまめに体を動かす習慣を取り入れることで、連続した安静時間を減らしましょう。
例えば、テレビを見ている時、何時間も寝転がったまま見ているのではなく、CMのたびに椅子や床から立ち上がる、水を飲みにキッチンに行くなど、簡単なアクションを取り入れます。
確かに運動と呼ぶには物足りないかもしれませんが、たったこれだけでも、毎回習慣化し、毎日続けることで、体にとって良い影響をもたらす習慣へとつながっていきます。
テレワークの人は、1時間ごとに家の階段の上り下りをしたり、椅子に座ったまま足を持ちあげてひざを伸ばす運動をしたり…。
あまり厳しいルールを決めると、なかなか続けられない人も多いと思うので、とにかく家の中でも“じっと過ごす時間を減らす”“こまめに体を動かす”意識を持ちましょう。
「CMに入ったら」「お風呂上りに」「1時間に1回」など、体を動かすタイミングについてはある程度決めておいた方が、ちょこっとアクションを取り入れやすくなると思います。