ゴールデンウィーク明け頃に急増する「5月病」は、広く知られていますよね。
しかし、最近増えているのが、5月病ならぬ「6月病」です。
4月に入社した新入社員だけでなく、異動などで環境が変化した人にも多く見られます。
最近ではリモートワークなどで働き方が大きく変化した人も多く、5月病よりも6月病に悩む人の数が急増しているようです。
6月病は、少しタイミングが遅れてやってきた5月病ととらえられることもありますが、実はその性質は微妙に異なるケースも多く、6月病はうつ病の入り口であるとして、非常に危険視されているという一面もあります。
5月病も6月病も、4月からの環境の変化が発端であることは同じです。
5月病は、ガラッと変わった自分の生活に慣れるまでに時間がかかることで発症します。
しかし6月病は、我慢に我慢を重ねて、その我慢がしきれなくなった時に出現することが多いので、気付いた時にはかなり深刻な状況であることも少なくないようです。
完全に新しい環境でなくても、例えば昇給して新たなプレッシャーが加わったり、今の時期ならコロナウイルスへの感染の不安なども、6月病の一つの要因として挙げられるかもしれません。
もともと何事も真面目に取り組む人、使命感の強い人、細かいことが気になる人、他人に弱音を相談できない人などは、6月病にかかりやすいと言われています。
まずは、5月の連休明け頃に、自分の心身に目を向けて、疲れすぎていないか?追い詰められていないか?などをしっかりと見直してみましょう。
早めに気付くことができれば、深刻な6月病になる前に対策ができます。
4月から2カ月間、突っ走って頑張りすぎてしまう状況だと、気付いた頃には深刻なうつ状態になってしまうかもしれません。
5月病を乗り越えられた人も、6月病の存在を意識して、気を抜きすぎないことも大切です。
特に6月は心の調子を崩さないように、日ごろからストレスと上手く付き合う方法を見付けていきましょう。