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温泉で疲労が溜まる!?正しい温泉の入り方

1日の疲れをとるには、やっぱりお風呂!

夏には入浴をシャワーで済ませる人も多いと思いますが、ぬるめのお湯に浸かる習慣は、疲労を軽減させるだけでなく、体や心の調子を整えるためにも非常に有効です。

 

たまには、温泉旅行でゆっくりしたい!近所の入浴施設で日ごろの疲れをとりたい!という声もよく聞きます。

しかし実際、温泉に浸かりすぎてかえって疲れてしまった…という経験談も少なくありません。

いくらお風呂が体に良いからといっても、やはり入り方によっては体の負担になってしまうこともあります。

 

温泉でよくあるのが、普段の自宅のお風呂よりも熱いお湯の温度です。

熱いお湯に浸かると、血流が良くなって疲れがとれるような気がしますが、実は体温や血圧、脈の急変によって、息が上がるような激しい運動をした時と同じくらい、脳の自律神経の中枢が疲弊してしまうことがあります。

温泉に行くとよく眠れるというのは、疲れがとれたからではなく、逆に脳がつかれたからというケースも実は多いのです。

また、温泉旅行となると、車や電車で長時間の移動が必要な場合もあり、行き帰りの移動、さらにせっかく温泉に来たからと何度も繰り返し入浴することで、むしろ疲れが増してしまうことにもなりかねません。

 

近所の入浴施設でサウナに入るのも同様です。

汗をたくさんかくことで、健康や美容に良いと思われがちですが、一度に大量に汗をかくようなサウナの入り方は、むしろ体にとっては負担の方が大きかったりします。

入浴前と入浴後の体重を比べて、1キログラム近く減っていた!と喜んでも、それは体の水分が失われただけです。

無理して頑張って汗を流しても、じっと我慢している体勢では意外と脂肪は燃焼していないものです。

 

このように、温泉=健康、お風呂=疲労回復、と思いこんでいると、良かれと思ってやったことがむしろ体にとって負担になってしまうこともあります。

例えば、温泉旅行では温泉は長風呂は避ける、熱いお湯は半身浴や足湯で楽しむなど、お風呂の入り方に工夫をすることで、本当の意味でのお風呂のリフレッシュ効果を得ることができるようになるでしょう。

疲れるほどお風呂に入るのは、疲労の蓄積につながることは、ぜひ覚えておいてほしいと思います。