足の親指に起こることが多い「巻き爪」。
爪はただ生えているだけでなく、小さいながらも、指先の力を補強するという重要な役割も担っています。
足の指は、爪がしっかりと生えていることで、体重を支える力が大きくなり、地面からの衝撃を受け止めることができているのです。
しかしその分、知らないうちに日々足の指の爪には大きな負荷がかかっています。
中でも足の親指は、体重を支える負荷や、地面からの衝撃を受ける負荷が大きいため、爪のトラブルが起こりやすくなると言われています。
巻き爪は、爪が内側に大きく巻き込むように変形した状態です。
普段は痛みがなくても、運動や長時間の歩行の際に痛みが生じるという人も多くいます。
足の親指の巻き爪が起きてしまう原因として挙げられるのが、
・運動不足
・正しい歩行ができていない
・間違った靴選び
などです。
もともと爪は巻き気味に生える性質がありますが、歩く時に加わる地面からの圧が、爪を広げる対抗力となって、巻く力を抑えています。
しかし、この両者のバランスが崩れることで、巻き爪が起こりやすくなります。
運動不足は地面からの爪を広げる力が加わる機会を減らしてしまうので、運動をしないと巻き爪のリスクが増加してしまうのです。
また、かかとから着地して、足の親指で地面をしっかりと蹴り出す歩き方ができていないと、やはり地面からの圧が減って、爪が内側に巻く力が勝ってしまうことが考えられます。
さらに、つま先を圧迫するような靴を履くことも、爪の巻く力を高める恐れがあります。
足の指の巻き爪のリスクを減らすためには、
・足指を使ってしっかりと歩く
・つま先に余裕のある靴を履く
などが重要です。
正しい歩き方を身に付けるために、足の指を曲げたり反ったりするマッサージを行うのもおすすめです。
また、爪を切る際には短く切りすぎないことも大切です。
巻き爪を放置したまま運動や歩行を続けていると、巻き爪の状態が悪化して痛みがひどくなったり、歩いているうちに出血してしまうこともあります。
巻き爪予防にためにも、まずは自分の足の指の爪のチェックを習慣化してみましょう。