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肌荒れや痒みの原因となる「顔ダニ」は悪者?

最近、肌の調子が悪い…特におでこやあごなどにかゆみや小さな湿疹をともなう場合、もしかすると顔ダニが肌荒れの一因になっているかもしれません

私たち人間の顔には、生まれたての赤ちゃん以外ほぼ必ず顔ダニが存在しています。

顔ダニと聞くと、あまり良いイメージを思い浮かべられないかもしれません。

しかし、顔ダニは、布団やカーペットなどにいる「イエダニ」や、爪の間に存在する「ツメダニ」などとは全く異なり、高温多湿になると増殖するわけでもありません。

 

その存在は腸内細菌と同じようなもので、普段は肌の奥に棲息していて、ダニだからといって肌の荒れやかゆみを引き起こすような悪者ではないのです。

むしろ顔ダニは、皮脂を分解して脂肪酸に変えることで、肌を弱酸性に保つはたらきをしたり、余分な皮脂をエサとして食べてくれるなど、肌にとって良い影響も与えてくれます。

 

では、なぜ顔ダニが肌荒れやかゆみの一因になることがあるのでしょうか。

肌の調子が悪くなる最初の原因、つまり肌荒れの根本的な原因は、顔ダニそのものにはないことがほとんどです。

 

問題となるのは、栄養バランスの偏った食生活、睡眠不足やストレスなど、不規則な生活習慣によって肌のバランスが崩れることで、顔ダニが増殖してしまうことです

 

特に油っこい食事を好む人は、顔ダニが増殖しやすいので注意が必要です。

そのほか、毎日のメイクをきちんと落としきれていなかったり、肌が乾燥した状態を放置することも、皮脂の分泌を促してしまうため、顔ダニの増殖につながります。

 

顔ダニの存在を気にしすぎて、顔をゴシゴシと洗ったりするのは逆効果です。

顔ダニは、正常な状態では、むしろ肌に良い影響を与えてくれる存在です。

大切なのは、顔ダニが増えすぎないよう、肌にストレスがかからない生活を送ることです。

化粧品やスキンケアの方法を変えていないにも関わらず、急に肌の調子が悪くなった、顔がかゆくてついかきむしってしまう…。

こんな時には、顔ダニが増殖してしまうような生活を送っていないか、一度見直してみましょう。

顔ダニの増殖を防ぐ生活習慣は、肌にも良い習慣のはずです。

顔ダニとうまく共存して、トラブルの少ない肌を目指しましょう。