【基礎体温の測り方】
基礎体温を測ると、自分の体のリズムが分かり、体の中で何が起きているのかを知る重要な目安となります。
女性ホルモンは約1カ月で変動しているので、排卵や月経、体調の変化の予測にも大いに役立ちます。
実際に基礎体温を測る時には、
・目覚めてすぐ、体を動かさずに寝たままの状態で検温する。(枕元に体温計を置いておく。)
・専用の体温計(婦人体温計など)を使用する。
・汗や外気の影響を受けにくく、体温が安定している舌の下で測る。
・計測後は必ず記録をしておく。
などが注意点として挙げられます。
できるだけ毎日、同じ時間に検温するのが理想ですが、測り忘れてしまったり、起床時間が大幅にずれた時でも、あまり気にせずに“起きてすぐ測る”という習慣を身に付けましょう。
【基礎体温から見えてくること】
体のサイクルが分かる
低温期から高温期に移る頃に排卵があることや、排卵後、高温期が約14日間続いた後に体温が下がり始める時に月経が始まることなど、体のサイクルが分かるようになります。
妊娠の可能性に早く気付ける
普段は高温期に後にくるはずの低温期がこない、高温期が長く続くなどの状態によって、妊娠の可能性にいち早く気付くことができます。
ホルモン異常のトラブルを疑える
高温期がなく、次の月経まで低温期が続く場合は、排卵が起きていない無排卵月経の疑いがあります。
また、高温期が極端に短い場合には、黄体機能不全など、妊娠のしにくさに関わるホルモン異常の可能性などもあります。
基礎体温をつけていれば、外側からはなかなか分からないホルモンの異常に気付くことができるかもしれません。
基礎代謝が低い、低体温など
基礎体温そのものが引くすぎたり、高温期にも低めの体温が続く場合には、低体温によって体の不調が起きやすい状態かもしれません。
心身のストレスや環境の影響などにより、自律神経が乱れていたり、免疫力が低下している可能性もあるので、体温を上げる生活を心がけることが大切になります。
なんとなく生理前に調子が悪くなると感じる人は多いと思いますが、その原因は何なのか?どのように対策をすれば良いのか?などについて、真剣に考えたことがある人は、意外と少ないかもしれません。
自分の体で起きていることを知ろうとすることで、毎月見て見ぬふりをしていた様々な不調やストレスから、自分自身を遠ざけることができるはずです。
まずは基礎体温をつけることで、自分の体の中で起きている変化について、しっかりと把握することから始めてみると良いかもしれませんね。