睡眠の質を高めたり、1日の疲れを取り除くのにとても有効なのが、入浴です。
毎日何気なく入っているお風呂の時間を、より健康に良いものにするためには、どのようなことを意識すると効果的なのでしょうか。
また、入浴によってかえって体を疲れさせてしまったり、寝付きを悪くする原因をつくり出してしまう場合もあります。
ぜひ、体に良い入浴方法のコツについて、一度しっかりと見直してみましょう。
【体に良い入浴のコツ】
寝る1時間から2時間前に入浴する
人間の体温は、朝に最も低い状態から少しずつ上昇し始め、夕方頃にその日の最高体温になり、夜にかけてまた徐々に下がり始めます。
体温が下がることで、自然と眠気がやってくるのです。
入浴をすると、体が温まって一時的に体温が上がりますが、その上がった分だけ、今度は大きく体温を下げようと体がはたらきます。
寝る1~2時間前にお風呂で体を温めることで、寝る時間に丁度良く体温を下げ、体をリラックス状態につなげやすいと言われています。
忙しい時は足や手を温める
寝る時間を削ってまで入浴に時間をかけることが、体に良いとは言えません。
帰宅するのが遅く、湯船に浸かっている時間がない時には、少し熱めのシャワーのお湯を心臓に1分間ほどあてることで、血流を促進する効果が期待できます。
また、髪の毛や体を洗っている間だけでも、洗面器にお湯をため、そこに足を入れて足元だけでも温めてみてください。
入浴後、パックをしながら5分間の手浴(洗面器のお湯に手をつける)をするのもおすすめです。
湯船に浸からなくても、体を温める習慣を身につけることができます。
半身浴より全身浴
体に良いイメージのある半身浴ですが、ぬるめのお湯に半身だけをつける入浴だと、思っている以上に上半身が冷え、体がなかなか温まりません。
特に冷え性の人には、半身浴よりも全身浴の方が、効率良く体を温めることができます。
半身浴をする場合には、お湯の温度が冷めないように注意し、肩からタオルをかけたり、時々全身浴も取り入れるなどの工夫をしましょう。
入浴を味方につけると、寝付きがよくなり、体の疲れもとれやすくなるという好循環が生まれやすくなります。
ぜひ、毎日のお風呂タイムを、少しでも体に良い時間にしましょう。