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「こんにゃく」を食事に取り入れると起こるメリット

低カロリーな食材の代表格でもあるこんにゃく。

ダイエットの強い味方という認識は昔から変わっていませんよね。

また、独特の弾力や食感が好まれることや、スーパーなどで常に安価で手に入ることなどからも、私たちの食卓に身近な存在であると言えるでしょう。

 

こんにゃくが“痩せ食材”として人気なのは、

 

・カロリーが低い

・噛み応えがある

・満腹感を得られる

などの理由からでしょう。

 

さらに最近、こんにゃくが食事の際の血糖値の上昇を穏やかにし、肥満や糖尿病の予防に役立つ効果が期待されています。

こんにゃくには、食物繊維の一種であるグルコマンナンが豊富に含まれています。

このグルコマンナンには優れた保水性があり、こんにゃくを食べると、グルコマンナンの作用で水分を巻き込みつつ、腸の中で膨張します。

これにより満腹感が得られるのですが、それだけではありません。

グルコマンナンの影響で、食事で一緒に食べたほかの食材と腸の中で絡み合い、栄養の吸収を遅らせるという作用があります。

これにより、食事の際の血糖値の急上昇が抑えられるというわけです。

そのうえ、こんにゃくには脂質がほとんど含まれません。

そのため、ダイエットに嬉しいだけでなく、血中コレステロールや中性脂肪を増やす心配もないため、積極的に毎日の食事に取り入れることができます。

普段から油っこい食事ばかりしている人は、こんにゃくを食生活にうまく活用することで、今より血液をサラサラにして生活習慣病の予防にも役立てることができるはずです。

 

ただし、いくら健康にメリットが多い食材だからといって、やはりこんにゃくばかりを食べ過ぎる食生活はNGです。

こんにゃくに含まれるグルコマンナンはもともと水溶性の食物繊維ですが、加工の際に不溶性に変化します。

不溶性食物繊維を摂りすぎると、かえって便が詰まって便秘になったり、腸閉塞を起こす恐れがあります。

また、こんにゃくにはたんぱく質・脂質・炭水化物という3大栄養素がほとんど含まれません。

そのため、こんにゃくだけで食事を済ませてしまうと、栄養不足につながりやすくなってしまいます。

1日のこんにゃくの摂取量の目安は、200グラム前後です。

こんにゃくを使ったメニューをプラスし、食事にうまく取り入れながら、食事の際の血糖値の急上昇を上手に抑えましょう。