私たちは毎日食事から、様々な栄養を摂取しています。
中でも3大栄養素と呼ばれているたんぱく質・糖質・脂質の3つが、日々のエネルギー源として使われています。
しかし、この3大栄養素が十分に効果を発揮するためには、ビタミンやミネラルなどの存在が欠かせません。
ビタミンといえば、ビタミンCやビタミンD、ビタミンEなど、色々な種類が思い浮かぶと思いますが、その効果や重要性についてあまり知られていないのが、ビタミンB群だと思います。
【ビタミンB群の種類】
ビタミンB群には、
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・ナイアシン(ビタミンB3)
・パントテン酸(ビタミンB5)
・ビタミンB6
・ビタミンB12
・葉酸
・ビオチン
があり、よく耳にするナイアシンや葉酸など、ビタミンという名前がついていなくてもビタミンB群に属していることを知らない人も多いかもしれません。
【ビタミンB群の特徴】
ビタミンB群の特徴として挙げられるのは、
どれか1種類だけでは効果を発揮しにくく、お互いが助け合って作用するということです。
例えば、食品から摂取したビタミンB群は、体内で活性型に変換されてから、はじめてはたらくことができるようになります。
活性型になる際には、例えばビタミンB2はビタミンB6に、ビタミンB12やナイアシンは葉酸に必要になるなど、ビタミンB群同士がお互いに関係し合います。
そのため、ビタミンB群を効率良く体内ではたらかせるためには、様々なビタミンB群を一緒に摂る(複合体)の形が望ましいといえるのです。
また、ビタミンB群は水溶性ビタミンのため、一度にたくさん摂取しても、体外に排出されてしまいます。
ビタミンB群の接種には、毎日適量を継続して摂取するのがコツです。
【ビタミンB群の主なはたらき】
ビタミンB群は、それぞれの種類によってはたらきも少しずつ異なってきますが、主な働きとしては、エネルギー代謝に関わるという点です。
たんぱく質・糖質・脂質がエネルギーに変換される際に、TCA回路に入ることでスムーズにエネルギー代謝が行われます。
この時に必要になるのが、ビタミンB群です。
ビタミンB群は、私たちが生きるためのエネルギーをつくるのに欠かせない、重要な栄養素なのです。
ビタミンB群の種類別に見るはたらきの違いや、ビタミンB群が不足するとどうなるのか、どんな食材にビタミンB群が多く含まれているかなど、次回もっと詳しくまとめていきましょう。