健康にとって不利益をもたらすだけでなく、美肌や若々しさの維持にとっても大敵なのが、活性酸素の存在です。
体内の細胞がさびてしまうのが酸化で、その酸化を起こす原因物質が活性酸素です。
活性酸素は、酸素を利用した代謝が行われる過程で必ず発生する物質なので、普段呼吸をしているだけでも、絶えず生み出されています。
この活性酸素には、体内に侵入した細菌を取り除くなどの重要なはたらきもありますが、増えすぎることで、様々な老化現象を引き起こす悪者になってしまいます。
この活性酸素を効率良く取り除くために有効なのが、抗酸化作用のある食品を食べることです。
酸化に対して優れたはたらきをする抗酸化食品は、ビタミンCやビタミンE、ビタミンAなどの抗酸化成分を多く含んだ食品です。
・緑黄色野菜
(ブロッコリー、ニンジン、トマト、ほうれん草など)
・たまねぎ
・ニンニク
・生姜
・アボカド
・柑橘系の果物(グレープフルーツ、レモン、オレンジなど)
・ベリー類(ブルーベリー、ラズベリーなど)
・ナッツ類(アーモンド、くるみなど)
・黒ゴマ
・ハイカカオのココアやチョコレート
・大豆製品(味噌や納豆など)
・魚介類(鮭、エビなど)
・お茶、赤ワイン、コーヒーなどの飲料
これらは、抗酸化食品として、体内の酸化を防ぐ効果が期待できるものです。
ただし、抗酸化食品の摂り方にも、いくつかのコツがあります。
【抗酸化食品をとる際のポイント】
・一度に大量ではなく、適量をこまめにとる。
・様々な食品から抗酸化成分を摂取する。
・継続して摂取する。
特に体内に抗酸化物質が発生しやすいタイミング、例えば激しい運動をする時や、週末で1日中アクティブに動く時、紫外線をたっぷり浴びる時など…。
このような時には、意識して抗酸化食品を多くとるようにしましょう。
できれば前日と当日、その翌日までかけて抗酸化食品を多く摂るケアをしてあげると、酸化ダメージは最小限に抑えられるはずです。
また、心身のストレスによっても、活性酸素の大量発生が起こりやすくなります。
そのため、ストレスを感じている時こそ、食事は手を抜かずに、積極的に抗酸化物質を摂取する食事を心がけてみてください。
ストレス社会や、好きなものを好きな時に好きなだけ食べられる現代では、どうしても活性酸素が蓄積しやすい生活を送っている人が多くなっています。
ぜひ、抗酸化食品を食べて、優れた抗酸化作用を有効に使い、老化につながる酸化から体を守りましょう。