筋トレって、筋力をアップさせたり、ダイエットのために続けるものだと思っていませんか?
実は筋トレによって、2つのホルモンの分泌が盛んになります。
これにより、筋トレが心身ともにリフレッシュやリラックス効果に役立ったり、ストレス解消につながったりと、筋力アップ以外にも嬉しい効果が期待できるのです。
【筋トレで増えるホルモン】
セロトニン
「幸せホルモン」の代表格でもあるのが、セロトニンです。
セロトニンには、緊張を緩めたり、精神を安定させる、気分をリフレッシュさせるなどの効果があると言われています。
セロトニンは、脳内ではたらく神経伝達物質の一つで、私たちの感情や気分のコントロール、精神の安定に深く関わっています。
セロトニンが不足すると、感情のブレーキがきかなくなって、平常心が保てなくなり、ストレス障害やうつ、睡眠障害などの原因になる恐れがあります。
また、セロトニンは、精神面だけでなく、消化や排便、体温調節など、体の様々なはたらきに関わっているホルモンでもあります。
さらに、良質な睡眠に欠かせないメラトニンの原料にもなるので、睡眠に不安のある人は、セロトニンの分泌を促すことで、効果が期待できます。
セロトニンは、太陽の光を浴びることで生成が促されることが知られていますが、筋トレによって筋肉に刺激を送ることでも、分泌量のアップにつながります。
外に出る機会が激減している今こそ、筋トレによってセロトニンの分泌を促す方法が有効ではないでしょうか。
マイオカイン
マイオカインは、別名「若返りホルモン」とも呼ばれています。
あまり聞き慣れない名前のこのホルモンは、筋肉から分泌されるホルモンの一種です。
そのため、筋トレによって効率良く分泌が促され、生活習慣病の予防や、肌のコラーゲン産生を助けてアンチエイジング効果が期待できると言われています。
運動による様々な健康効果にも、このマイオカインが関係していると言われているほどです。
特に、人間の筋肉のおよそ70%は下半身にあるので、下半身を動かす筋トレを取り入れることで、マイオカインの分泌促進効果が期待できます。
特に、新型コロナウイルスの影響で、今までにないような様々なストレスが続いたり、思うように外に出られない生活を強いられている人が大勢います。
そんな時には、自宅での筋トレを取り入れて、ホルモンの力を借りてリフレッシュしてみましょう。
負荷の少ない筋トレでも、筋肉に刺激をしっかりと送ることで、ホルモンの分泌を促すことができます。