よく、健康管理において、「適度な運動」という言い方を見かけますよね。
しかし、体力や筋力には個人差があり、実際に適度な運動ってどれくらいなの?と疑問に思ったことのある人も多いでしょう。
まず、なぜ適度な運動が重要なのでしょうか。
運動不足の人が、「よし!今日から運動頑張るぞ!」と意気込むと、いきなりジムで激しい運動をしたり、1時間以上も走ったり歩いたりするケースがあります。
その際、「頑張ったな」という達成感は得られても、実は体には大きな負担になっていることがほとんどです。
自分のレベルに合わない激しい運動をすると、体に負荷がかかりすぎて、痛みや不調、ケガの原因になることがあります。
また、かえって疲労が蓄積してしまったり、交感神経が優位な状態が長引いて、眠れないなどの睡眠の妨げになることも珍しくありません。
もちろん、この“適度”や“過度”などの運動レベルは、人によって異なります。
本格的なトレーニングで体づくりをしているスポーツ選手と、近くのコンビニまで歩く以外の運動はほとんどしていない人の“適度”が、同じなわけありませんよね。
つまり、自分に合った“適度”を見付けることが、健康維持のためにはとても大切なことです。
また、あまり最初から頑張りすぎると、すぐに挫折して結局運動が続かないというケースも多くあります。
運動を行ううえで重要なのは、継続することです。
自分はどんな運動なら、長く続けて行えそうなのか?
運動を始める前に一度しっかりと考えてみると良いでしょう。
そして、その時の自分のレベルに合った「適度な運動」の選択も忘れずに。
過度な運動が体の負担になるからといって、軽すぎる運動では、あまり効果が実感できません。
「適度な運動」の目安としては、軽く息があがるくらいのレベルの運動を、週に3~4日取り入れると良いでしょう。
・早歩きでのウォーキング
・水中ウォーキング
・サイクリング
・ダンスやエアロビクス
・ハイキング
などが、最初に取り入れる適度な運動としておすすめです。
家の中でできる簡単なトレーニングやストレッチから始めてみるのも良いでしょう。
体を動かす楽しさや気持ち良さを感じることで、長く続く運動習慣にもつながっていくはずです。
最初から頑張りすぎず、自分のレベルに合わせて、「適度な運動」を取り入れていくことが大切です。