何歳になっても美しい肌でいたい!という願いは、ほとんどの人が持っていることでしょう。
特に女性の場合は、10代の頃から何十年間も、その時に合ったスキンケアを念入りに行う人が多いと思います。
それはもちろん、美しい肌を維持したいから、若々しい肌でいたいからですよね。
肌の印象で、見た目年齢は大きく左右されます。
ハリやツヤがある、シワが少ない肌は、見る人に若々しい印象を与える重要な要素です。
反対に、ハリが失われ、シワの多い肌は、若々しさとは反対の印象を与えます。
何より、肌が荒れていたり、自分が思うような良い美肌の状態が維持できないと、人と会うのが嫌になったり、外に出るのも億劫になるほど、気持ちが沈んでしまうものです。
美肌は、若々しさだけでなく、生き生きとした毎日の要素にもなる、とても大切な存在です。
【“外側”からのスキンケア】
では、美しい肌を維持するために、まず何をしますか?
多くの人が、洗顔をしたり、化粧水を見直したり、美容液を試したり、パックをして重点的にケアしたり…。
スキンケアというと、どうしても“外側”からのケアをメインに考える人が多いと思います。
もちろん、それらの外側からのケアも、美肌のために大切です。
しかし、いくら外側からのケアを頑張っても、体の“内側”からのケアを怠っていると、毎日頑張っているスキンケアの成果も現れにくくなってしまいます。
【生活習慣が乱れると肌が衰える理由】
よく寝る人は肌がキレイというのは、昔から言われていることです。
また、お菓子やジャンクフードばかりを食べていると、肌荒れを起こすというのも、簡単にイメージできるでしょう。
生活習慣が乱れると、体内で活性酸素がたくさん溜まっていきます。
すると、体内の糖化が進み、AGEという老化物質が生まれます。
このAGEが、実は美肌の大敵で、肌の弾力を保つコラーゲンに絡みつき、肌のハリやツヤが失われる大きな原因になっています。
【美肌を左右する腸内環境】
美肌と深い関りを持つ臓器が、腸です。
腸には、1000種類以上、約100兆個もの細菌が棲んでいると言われています。
この腸内細菌が、美肌を左右する大きな要素です。
腸内環境が良好に保たれていると、腸内細菌のバランスが良く、これが肌の状態の良さにも現れます。
反対に、偏った食事や睡眠不足、過度なストレスなどで生活習慣が乱れると、腸内細菌のバランスが崩れ、AGEが発生しやすくなってしまいます。
AGEが増えると、腸のはたらきが悪くなり、腸内環境はどんどん悪化してしまいます。
この悪循環に陥ると、どんなに優れたスキンケアを頑張っても、肌の衰えがなかなか改善されません。
つまり、腸内環境を整え、AGEの発生を防ぐ、つまり“内側”からのケアを行うことが、美肌には欠かさないことなのです。
それなのに、外側からのスキンケアばかりを続ける人が大勢います。
大切なのは、外側からと内側から、両方からのケアをセットで考えることです。
特に加齢によって肌の衰えはどうしても加速していくものなので、加齢による肌の悩みにこそ、内側からのケアを強化しなければ、なかなか肌の状態は改善されないでしょう。
肌が健康的になれば、体が良い状態になる好循環も生まれます。
外側からのスキンケアばかりでは、いつまで経っても肌老化の悪循環から抜け出せないかもしれません。