大根を細切りにして乾燥させた「切り干し大根」。
スーパーなどでも一年中安定して手に入り、保存も効くので、食卓のもう一品!にも便利ですよね。
ただ、生の大根はよく料理に使うけど、切り干し大根はメイン料理にはならないし、少し地味な印象…というのも正直なところです。
しかし、実は切り干し大根は、乾燥させることで、甘みだけでなく栄養価も大幅にアップしていて、美味しく栄養をたっぷり摂るのにぴったりの食品なのです。
【切り干し大根の栄養】
カルシウム
皮つきの生の大根のカルシウム含有量が、可食部100グラムあたり約25ミリグラムなのに対し、切り干し大根のカルシウムは、なんと100グラムあたり約500ミリグラムも含まれています。
大根にカルシウムのイメージはあまりないかもしれませんが、切り干し大根は、現代人に不足しがちなカルシウムを手軽に摂取できるのも魅力です。
食物繊維
生の大根と比べ、切り干し大根では水溶性の食物繊維が約6倍、不溶性の食物繊維ではなんと約20倍にも量が増えているといいます。
豊富な食物繊維は、腸内環境の改善に役立ち、便秘の予防改善をはじめ、様々な健康効果や美容効果につながります。
鉄分
特に女性に不足しがちな鉄分も、大根を切り干し大根にすることで、その量は30倍以上にもアップすると言われています。
鉄分は貧血の予防だけでなく、美肌の維持にも欠かせない成分です。
ほうれん草などの青野菜が苦手な人は、切り干し大根で上手に鉄分を摂取するのも良いですね。
ビタミンB1・B2
切り干し大根には、美容に嬉しいビタミンB1やB2も、生の大根の約10倍の量が含まれています。
ビタミンB1は糖質からのエネルギー産生や、皮膚と粘膜の健康維持をサポートするはたらきがあります。
ビタミンB2も同じく皮膚や粘膜の健康維持、さらには代謝機能にも大きく関わっている栄養です。
カリウム
女性の大敵である浮腫みの予防解消に役立つ成分として知られているカリウムも、切り干し大根には豊富に含まれています。
その量は生の大根の約14倍とも言われ、体内の余分なナトリウムを排出して浮腫みを予防改善し、高血圧の予防などにも役立ちます。
このように、切り干し大根には、特に女性に嬉しい栄養がたっぷりと詰まっています。
ただし、食べ過ぎは糖質の摂りすぎにつながる恐れもあるので、注意が必要です。
生の大根だけでなく、切り干し大根を食べて健康や美容に役立てましょう。