体に良い発酵食品の代表格でもある「味噌」。
日本の食卓には古くから味噌汁が並ぶなど、味噌は和食を支える調味料の一つでもあります。
味噌が体に良いと言われる理由は、
・栄養価の高い大豆が主原料である
・大豆を発酵させることでさらに栄養価をアップしている
ことが挙げられると思います。
例えば、厚生労働省がおよそ2万人の女性を対象にした研究調査では、味噌汁を1日1杯飲む人と、1日3杯飲む人を比べると、1日3杯飲む人の方が、乳がんの発生率が40%も低かったという結果報告もあるほどです。
【味噌の効果】
1.腸内環境の改善効果
発酵食品である味噌は、腸内で善玉菌のエサとなり、腸内環境の改善に役立ちます。
味噌に含まれる食物繊維や微生物のほか、大豆に含まれるサポニンやペプチドといった成分にも、腸を刺激して代謝を高める効果があると言われています。
2.免疫力アップ効果
味噌を熟成させる過程で生まれるメラノイジンという成分は、抗酸化物質です。
体内で病気や老化の原因になる活性酸素を減少させることで、若々しく元気な生活を送るのに役立ちます。
3.血液サラサラ効果
大豆ペプチドが血液をキレイにするとともに、良質なたんぱく質や食物繊維、レシチン、サポニンなどの成分が、体内のコレステロールを低下させ、血管の弾力を保ち、血液の流れをスムーズにしてくれます。
4.冷え改善効果
発酵食品の味噌には、基礎代謝を高めて体温を上げる効果が期待できます。
特に大豆に含まれるダイゼインには、血流を促す作用があるため、冷えの改善にも役立ちます。
5.疲労回復効果
味噌に含まれるアミノ酸の一種であるGABAには、抗ストレス作用やリラックス作用があると言われています。
また、味噌には、疲労回復に役立つビタミンB群も豊富です。
6.美肌効果
味噌には、良質なたんぱく質や、ビタミンE、コリン、サポニンなど、美肌に役立つ成分も豊富に含まれています。
また、発酵の途中で産生される遊離リノール酸には、メラニンの合成を抑え、シミやそばかすの生成を防ぐ効果も期待できます。
このように、味噌には様々な効果が期待できます。
味噌汁であれば、具を毎日変化させて、美味しく無理なく続けられるという人も多いはず。
また、本来味噌は大豆と塩と麹からつくられているので、余分な添加物などができるだけ入っていない味噌を選ぶと良いでしょう。
改めて、味噌をしっかりと摂る食生活で、健康な体づくりを目指しましょう。