本文へ

青井ばななと黄色いバナナの栄養価の違い

1年中スーパーなどで手軽に手に入る果物の代表格ともいえる「バナナ」。

皆さんは、熟した黄色いバナナが好きですか?

それとも、まだ少し青みの残る硬めのバナナが好きですか?

 

日本で消費されているバナナのほとんどは、フィリピンやエクアドルなどの海外からの輸入品です。

バナナと言えば黄色いイメージがありますが、実は日本に輸入された直後のバナナは、全てが青色(緑色)をしています。

これは、熟したバナナに寄生する害虫を防ぐためで、輸入された青いバナナは日本国内で追熟され、スーパーなどに並んでいます。

バナナは熟すと甘みが増して美味しくなりますが、意外と青みの残った硬めのバナナが好きという人もいるようです。

 

また、黄色いバナナと青いバナナには、栄養面でも異なる点が見られます。

バナナには、食物繊維やマグネシウムが豊富に含まれるため、バナナを食べるとお通じが良くなる!便秘対策に毎日バナナを食べている!という話もよく聞きますね。

食物繊維は、善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えるのに欠かせない成分です。

マグネシウムには、腸の細胞から水分を引き出し、便を柔らかくする作用があります。

このほかにも、バナナには難消化性のオリゴ糖である「フラクトオリゴ糖」も含まれています。

フラクトオリゴ糖は、大腸まで届いてビフィズス菌のエサとなり、腸内環境の改善に役立ちます。

実はこのフラクトオリゴ糖は、バナナが成熟するにしたがって、分解されて甘みのある糖質へと変化していきます。

つまり、便秘の予防改善や、整腸作用を期待するのであれば、完熟前の青みの残ったバナナの方が高い効果が期待できるということです。

 

一方で、美肌効果を重視したい場合には、しっかりと熟したバナナを食べるのがおすすめです。

バナナは熟すと、黄色い皮に黒い斑点(シュガースポット)が出現しますが、これが多いバナナは、抗酸化作用のあるポリフェノールが増えた状態です。

ポリフェノールが肌の老化防止に役立つため、美肌には熟したバナナの方が適していると言えます。

 

未成熟な青バナナと熟した黄色いバナナ、それぞれに違った美味しさや栄養があります。

日本で最も多く消費されていると言われることもあるバナナを、健康や美容にどんどん役立てていきましょう。