寒い冬や花粉症の時期に、室内の温度管理と同じくらい重要なのが、湿度のコントロールです。
空気が乾燥している状態だと、ウイルスが空気中に飛散しやすくなることや、筋の繁殖が活発になること、のどや鼻の粘膜が乾いて体の防御機能が低下するなどの条件により、風邪やインフルエンザのリスクが高まります。
また、空気の乾燥は、肌や髪の毛の乾燥も促し、美容面で見ても大敵です。
ただでさえ空気が乾燥している冬の時期に、エアコンやストーブなどの暖房器具を使用することで、室内の乾燥状態はさらに促進されてしまいます。
冬の健康や美容を考えるうえで、湿度は非常に重要な問題なのです。
そんな冬に大活躍するのが、加湿器です。
加湿器を上手に活用すれば、冬でも室内の湿度を快適に保ち、風邪などのリスクを低下させることができます。
しかし、加湿器をとりあえずつけているから安心!と思っている人は要注意です。
加湿器を正しく使うには、いくつかのポイントがあります。
【正しく加湿器を使うためのポイント】
1.加湿器を置く場所に注意する
リビングなどの広い空間で加湿器を使う際には、
・できるだけ部屋の真ん中に置く
・家具から10センチメートル以上離す
・窓のすぐそばに置くのは避ける
・換気扇の真下や部屋の出入り口には置かない
などがポイントです。
加湿器は部屋の隅の方に置かれがちですが、部屋全体の湿度をしっかりと保つためには、できるだけ部屋の真ん中に置くことが重要です。
2.適性湿度を守る
私たちが生活をする上での適性湿度は、50~60%だと言われています。
これより湿度が高いと過加湿となり、呼吸器に負担を与えたり、かえって肌の乾燥などを招いてしまうこともあります。
また、過加湿はカビやダニの発生の原因となったり、食品の腐敗や家の柱や建材の分解を進めてしまうので、注意が必要です。
部屋がもわっとしてしまうような加湿は、過加湿の可能性があるので、一度加湿の仕方を見直してみましょう。
3.加湿器の清潔を保つ
加湿器は正しく清掃やメンテナンスをしないと、かえって健康に被害を及ぼす結果になりかねません。
加湿器内で発生した菌やカビは部屋中にばらまかれ、体に不調をきたす可能性もあり、健康や美容に逆効果となってしまいます。
タンクの水は必ず毎日新しいものに取り換え、本体内部の掃除も週に一度は行うようにしましょう。
メンテナンスの楽な加湿器や、カビの発生しにくい加湿器などを選ぶと、お手入れも簡単で清潔に使い続けることができると思います。
あなたの家の加湿器は、正しく使われていますか?
加湿器をつけて満足ではなく、しっかりと快適な湿度を保てるように、正しい使い方のポイントを把握しておきましょう。