「ベジファースト」という言葉は、ほとんどの人が聞いたことがあるでしょう。
ベジファーストは、その名の通り、食事の際に野菜を最初に食べる食べ方です。
食べる順番を変えるだけのシンプルな方法で、生活習慣病の予防やダイエット効果が期待できると、ずいぶん前から日本でも流行り出し、今では健康やダイエットを考えるうえで常識の食べ方とも言われるようになりました。
野菜を食事の最初に食べることで、野菜に含まれる食物繊維のはたらきにより、血糖値の上昇を穏やかにする効果が期待できるというのが、ベジファーストです。
また、野菜からゆっくりと良く噛んで食べることで、満腹感を得られやすくなり、食べ過ぎを効率良く防ぐという効果もあります。
では、「セカンドミール効果」という言葉を知っていますか?
様々な研究によって、食事の最初に野菜を食べることで、血糖値が上がりにくくなるとされています。
そして、セカンドミール効果では、朝食に食べるものの内容によって、昼食を食べた後の血糖値の上昇も抑えることができる、つまり1日で1回目の食事が2回目の食事(セカンドミール)にも影響を与えるという考え方のことを指しています。
ベジファーストのことだけを考えると、朝食で最初に野菜をゆっくりと食べれば、その後はある程度好きなものを食べて良いという考えにつながります。
一度の食事だけを見れば、最初に野菜を食べ、次にたんぱく質が豊富な肉や魚、卵、最後に炭水化物を摂るというのが良いとされています。
しかし、同時にセカンドミール効果のことも頭に入れておくと、朝食では糖質が少なく、食物繊維が豊富なメニューを選ぶことで、昼食後の血糖値の急上昇まで効率良く予防することができるようになります。
1日3食全てをバランスの取れた食事にすることは、なかなか難しいことです。
そこで、ベジファーストに加えてセカンドミール効果のことを考え、朝食の内容や食べ方に気を配ってみてはいかがでしょうか。
適当に済まされがちな朝食を重要視することで、食生活の健康効果を高めるだけでなく、健康への意識を上げることもできると思います。
難しいことを考えるとやる気がなくなってしまうという人は、食事の際のベジファーストを実践しつつ、朝食には糖質を抑えて食物繊維たっぷりのメニューを取り入れてみてください。
これだけで、昼食後の血糖値の急上昇を抑える効果が同時に期待できるようになります。
ベジファーストとセットで考えたいセカンドミール効果について、ぜひ覚えておきましょう。