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アサリを食べてきれいになろう!肥満を防ぐ「コハク酸」の正体

貝類の中でも、特に私たちの食卓に身近な存在なのが「アサリ」です。

アサリは、低カロリーかつ栄養価の高い食材で、食べるサプリなどと呼ばれることもあります。

アサリには、アミノ酸が非常に豊富に含まれるほか、ミネラル成分である亜鉛や鉄、マグネシウムなどが多く含まれています。

また、ビタミンB群もたっぷりで、中でもビタミンB12は、牛レバーと同じくらい豊富に含まれています。

 

さらに、アサリの成分として注目されているのが、「コハク酸」と呼ばれるものです。

アサリは水中でエラ呼吸をしながら、体内に酸素を取り入れています。

しかし、潮が引いた時など、周囲の水がなくなると、アサリは十分な酸素を取り込むことができません。

この酸素不足の状態で、必死につくり出すのが、コハク酸です。

酸素が不足した時のアサリは、蓄えていた栄養分から、貝殻の中にコハク酸をつくってエネルギーを生み出すことができます。

そして自ら生み出したコハク酸を再び体内に吸収し、コハク酸をエネルギー源にして生き延びようとするのです。

干潟などの状況下で、移動が苦手なアサリは、コハク酸を生み出すことで生きることが可能になりました。

 

そしてこのコハク酸は、貝汁のうま味成分であることのほかにも、肥満を防ぐはたらきが期待できることが、明らかになってきています。

【コハク酸の肥満予防効果】

1.肝臓での糖の合成を抑える

私たちの体内では、食事の時以外にも、蓄えられた栄養をもとに、肝臓で多くの糖が生成されています。

そして、コハク酸が体内に入ることで、その一部が小腸の粘膜ではたらき、そこで少量の糖を生み出します。

すると、肝臓には糖の合成を抑える信号が送られて、肝臓での糖の生成量を抑えることができるのです。

その結果、血糖値が低下し、肥満の予防につながります。

 

2.褐色細胞を活性化させる

コハク酸には、脂肪を燃焼させるはたらきを持つ褐色細胞を活性化させる効果があるといわれています。

血液中のコハク酸は、褐色細胞を刺激して活性化し、熱が生まれて脂肪の燃焼が促されます。

 

 

このように、アサリは美容や健康に嬉しい様々な栄養を含むほか、肥満の予防効果が期待できるコハク酸を摂ることができる食材です。

アサリの食卓への登場回数を増やし、美しさや若々しさの維持に、ぜひ役立てていきましょう。