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健康や美容のカギを握る「腸内フローラ」の真実最終回

【腸内フローラを良好に保つために】

1.食物繊維と発酵食品を摂る

腸内フローラには、乳酸菌やビフィズス菌、納豆菌やオリゴ糖の摂取が良い影響を与える効果が高いと述べてきました。

2週間毎日継続してみて、体に良い影響が現れ始めていたら、それらの摂取はそのまま継続しながら、食物繊維や発酵食品を、普段から食べるように意識してみましょう。

食物繊維は、腸のぜん動運動を促して、便通を良くすることはもちろん、善玉菌のエサとなって、腸内フローラの美化に大いに役立ちます。

発酵食品は、ちょうを元気にする菌の宝庫で、多種多様な菌が生きたまま含まれています。

発酵食品を毎日摂り続けることで、腸内が酸性になり、善玉菌が増えやすい環境になります。

また、腸内細菌が発酵食品を分解すると、短鎖脂肪酸が発生し、これも腸内フローラの環境維持のサポートに役立ちます。

さらにこの短鎖脂肪酸には、肥満を防ぐ作用があり、短鎖脂肪酸をつくる腸内細菌は、食物繊維が大好物です。

つまり、痩せ菌を増やして太りにくい体づくりのためにも、食物繊維や発酵食品を積極的に摂ることが効果的なのです。

 

2.加工食品や添加物を避ける

便利な加工食品やレトルト食品ですが、食べ過ぎると悪玉菌の数を増やす原因に、腸内フローラが悪くなります。

善玉菌:悪玉菌:日和菌のベストバランスは「2:1:7」だと言われていますが、加工食品や添加物をたくさん摂ることで、悪玉菌の比率が大きくなって、そこに日和菌も加勢してしまうので、善玉菌の勢力はどんどん衰えてしまいます。

時々なら、このような食品に頼るのもありですが、日常的に口にするのは避けた方が良いでしょう。

 

3.生活リズムを整える

腸の活動は、体内時計と連動しています。

そのため、不規則な生活を続けていると、腸の活動が狂って腸内フローラが悪化しやすくなります。

実は、腸が最も活発にはたらくのは、自律神経の副交感神経が優位になっている時間です。

つまり昼間よりも、夜の寝ている間に、腸内細菌たちは頑張ってはたらいてくれるのです。

そのため、夜更かしをしていつまでも交感神経が優位の時間を長引かせると、腸のリズムが乱れてはたらきが悪くなってしまいます。

腸内フローラを整えるためにも、規則正しい生活習慣はとても大切なことです。

 

 

自分の健康や美容は、思っている以上に、腸内フローラの影響を受けています。

腸の中を直接覗くことはできませんが、そこでは確かに数多くの腸内細菌が存在し、あなたの元気やキレイのために、せっせとはたらいてくれているのです。

その腸内細菌のはたらきを助けるためにも、ぜひ腸内フローラを良好に保ち、様々な健康効果や美容効果を実感していきましょう。