普段はあまり意識しないと思いますが、私たちの腸の中では、今も多くの腸内細菌たちが
必死にはたらいています。
頑張る腸内細菌たちのことを真剣に考えてあげることが、腸内フローラを良好に保つことの第一歩です。
一つ覚えておいてほしいのが、腸内フローラの状態は千差万別で
誰一人といて同一の状態の腸内フローラを持っている人はいないでしょう。
あなたの持っている腸内フローラは、あなただけが持つ、唯一無二の腸内フローラなのです。
そのため、例えば評判の良い乳酸菌を頑張って摂取しても
自分の持っている腸内細菌との相性が合わなければ、あまり効果を実感できないこともあります。
大切なのは、自分の腸内フローラはどんな状態なのか、環境を整えるためにはどんなことが必要なのか
自分の持っている腸内細菌に合う栄養素はなんなのかなど、自分に合った方法を見付け出すことです。
とはいえ、腸内フローラを整えるためにできること、取り入れたいことの目安となる行動は
ある程度知っておかなければ、何から始めて良いのか分からなくなってしまいます。
食事の乱れや生活習慣の乱れによって、腸内細菌が減少したり、悪玉菌の数が増えたりと
腸内フローラは日々悪化するリスクにさらされています。
まずは、腸内フローラに良い食事の取り入れ方を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
【腸内フローラを改善する方法】
その方法とは、生きた細菌類を摂ること(プロバイオティクス)と
善玉菌のエサとなる食材(プレバイオティクス)の両方を摂取する、「シンバイオティクス」です。
腸内フローラのために、まずは1週間、乳酸菌かビフィズス菌を毎日摂取しましょう。
生きた細菌が含まれているヨーグルトや飲料を取り入れるのがおすすめです。
商品によって乳酸菌やビフィズス菌の種類が異なるので
自分の腸内細菌に合ったものを探してみてください。
1週間プロバイオティクスを続けたら、次に善玉菌のエサとなる食材をプラスします。
特におすすめなのが、日和菌の一つである納豆菌が含まれる納豆と、善玉菌のエサとなるオリゴ糖を
1週目の乳酸菌やビフィズス菌の摂取と並行して行ってみてください。
プロバイオティクスが「整腸」なら、2週目のプレバイオティクスは「育腸」のイメージです。
この2つを行うことで、シンバイオティクスが成り立ち、腸内フローラの状態を良好に保ちます。
これをしっかりと続けると、便秘が解消されたり、肌の調子が良くなる、心が安定する
疲れがとれるなど、体に嬉しい変化を感じられるようになるはずです。
もし良い変化が何も現れない場合は、摂っている菌が腸内細菌と合っていない可能性があるため
筋の種類や食材を変えてみましょう。
腸のことを考えてあげることで、腸内フローラはどんどん良い方向へ向かっていくはずです。
小さな体の変化も見逃さないように、毎日自分の状態を丁寧にチェックすることも大切です。
そのほか、腸内フローラのために取り入れていきたいことを、次回もう少し詳しく紹介していきます。