煮物やてんぷら、サラダなどに大活躍のかぼちゃ。
甘くてとても美味しく、スイーツに使われることも多い野菜ですよね。
昔から「冬至にかぼちゃを食べると病気にならない」などと言われ、かぼちゃは寒い時期によく食べるイメージが強いかもしれません。
しかし、かぼちゃは収穫時期が7~8月の夏野菜です。
野菜は新鮮なものほど味もよく栄養価も高いのが一般的ですが、かぼちゃの場合は少し違います。
かぼちゃは夏の収穫したての時は甘みが弱く、口当たりも良くありません。
暗く涼しいところに置いて熟すのを待つことで、甘みも増して美味しいかぼちゃになるので、夏野菜とはいえ、最も美味しく食べられる時期は秋から冬にかけてということになります。
保存が長期に効くことや、収穫してから寝かすことで栄養価もアップするため、かぼちゃを食べるという習慣が生まれたのでしょう。
【かぼちゃの栄養】
1.βカロテン
かぼちゃの濃い色のもととなっている栄養素がβカロテンです。
βカロテンには非常に強い抗酸化力があり、体内の活性酸素を除去して、体がサビるのを防ぎます。
肌のアンチエイジング効果も高く、美肌に嬉しいβカロテンが豊富に含まれるのがかぼちゃです。
また、βカロテンは体内でビタミンAに変換され、髪の毛の健康維持や視力維持、粘膜や皮膚を保護するはたらき、のどや肺など呼吸器系を守るはたらきなどがあります。
免疫力を高める効果も大いに期待できるため、空気が乾燥して風邪などが流行りやすい冬に、積極的に食べたい食材です。
2.豊富なビタミン
βカロテンがビタミンAに変換されるほか、かぼちゃにはビタミンE、C、B1、B2など豊富なビタミンが含まれています。
美肌のためにはもちろん、イライラを予防する効果や冷え・肩こりの改善にも役立つビタミンをバランス良く摂取することができます。
3.豊富なミネラル
かぼちゃに含まれるミネラルは、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄など様々で、体の調子を整える様々な効果が期待できます。
特にカリウムが多く含まれることで、体内のナトリウム(塩分)の排出を促してバランスを整え、高血圧を予防します。
また、利尿作用もあることで浮腫みの防止にも効果的です。
4.食物繊維
かぼちゃは少量でも効率的に食物繊維を摂取できる食材です。
豊富な食物繊維は便秘の予防や改善に役立つほか、血糖値やコレステロール値を下げる効果も期待できます。
食物繊維は、かぼちゃのわたや皮の部分に多く含まれるため、皮ごと調理するようにしましょう。
健康にも美容にも嬉しい成分がたっぷり含まれているかぼちゃ。
わたや皮も工夫次第で美味しく食べられるので、ぜひかぼちゃの栄養をまるごと摂取して、寒い冬の元気につなげましょう。