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体力や筋力が無くてもOK!健康寿命を延ばすスロートレーニング

加齢とともに衰えていく筋力。

若い頃は力も体力もあって、問題なくこなせていたことも、歳をとるとともに大変な動作に感じてしまうことはよくあります。

私たちの体は、ある程度“老い”には逆らえない部分もあります。

だからといって、加齢のせいにして色々なことを諦めてしまうよりは、できることを一つずつでも取り入れて、老いに負けない元気な体づくりに励むことも、とても大切なことだと思います。

 

いくつになっても健康で、元気に動ける体を維持するために欠かせないのは、やはり運動習慣です。

しかし、今まで本格的な運動の経験がない人や、体力や筋力に自信がない人は、運動といっても何をすれば良いのか、何から始めれば良いのか分からず、結局何もできないというケースをよく聞きます。

また、既に足腰に不調を抱えていてなかなか思うように体を動かせなくて悩んでいる人も多いようです。

 

そんな人におすすめなのが、

 

「スロートレーニング=スロトレ」です。

 

スロトレは、一つの動きをゆっくりと行う筋トレ法のことです。

よくある腹筋運動などの素早い動きを続けるトレーニングと比べて、筋肉をゆっくり伸ばしたり縮めたりするスロトレでは、筋肉の緊張状態を長く維持することで、筋肉への血流が適度に制限され、軽い負荷でも十分な筋トレ効果を得ることが可能になります。

最近では、リズミカルに速いテンポで行う50回のスクワットより、ゆっくりとした動作で15回スクワットを行う方が、しっかりと効果を出せることが広まってきています。

筋トレではどうしても負荷の大きさや回数の多さなどを重視したくなりますが、スロトレでも、効いている筋肉をしっかりと意識しながら行うことで、十分な効果が期待できるようになるのです。

 

【スロースクワットのやり方】

 

1.両足を肩幅程度に開いて、つま先を少し外側に向け、背筋を伸ばして真っすぐ立つ。
  手の平を上に向けた状態で足のつけ根(鼠径部)に小指側を沿わせるようにあてる。
2.ゆっくりと4秒かけて、鼻から息を吸いながら、背筋を伸ばしたまま、
  ひざを曲げて腰を落としていく。鼠径部にあてた手を、お腹と太ももで挟むように意識する。
  曲げたひざがつま先より前に出ないように注意する。
3.今度はゆっくりと4秒かけて、鼻から息を吐き出しながら、ひざを伸ばして腰を上げていく。
  ひざが完全に伸びきる前に②に戻り、5~10回ゆっくりと繰り返す。

 

スロトレには、様々な種類がありますが、どれにも共通しているのが、ゆっくりとした動作で行うことです。

自重で行うトレーニングが基本で、筋力や体力に自信がない人でも、無理なく続けることができます。

まずは何か一つでも、スロトレの習慣を取り入れてみてください。

筋トレは、健康寿命を延ばすためにも、非常に有効な手段です。

ハードな運動だけが全てではありませんので、自分に合ったレベルで、できることから確実に始めていきましょう。